【3】2018.1.13〜10泊12日イタリア&ウィーンの旅

ローマ2泊目の早朝、午前3時半起床と恐ろしく早起き(というより真夜中起き)で落ち着く間もなく荷物をまとめてホテルをチェックアウト。

大きなスーツケースは預けて、昨日「蚤の市」でゲットした機内持ち込み可のスーツケース片手に空港へ向かいます。

ローマ、フィウミチーノ空港到着時刻は午前6時。チェックインは終わっているので手荷物検査場へそのままゴー、特に問題なくすり抜けた先には、同じく朝早くから起きて移動するのであろう日本人ツアー団体がいました。

ホッとしたのもつかの間、どうやら彼らの目的地は別の様子。

結局、周り全てがコーカソイドというアウェー感しか漂わない搭乗ゲートで、

フランクルト行きの飛行機を待ちます。
ローマから約2時間のフライトを経てフランクフルトに到着。ここで2時間ほどトランジットの空き時間があるため、ちょっと疲れました。

なかなかウィーンまでの直行便がないんだよなぁ…


イタリア発の機内はイタリア人がほとんどだったのですが、棚に上げた手荷物の入れ方が乱雑過ぎて入り切らず、収納に手間取って出発が遅れました。

もうね、最後は、

棚の扉開けた瞬間全部がズリ落ちてくるんじゃないかと思うようなギュウギュウ詰めで、

「ほぇぇさすがイタリアン」と感心してしまいました。

ところが、フランクフルト発ウィーン行きの便になると突然ドイツ語圏の人々が多くなるせいか、荷物の入れ方がイタリアンと違って整然としており、イタリア発便と同じくらいかもっと大人数の乗客なのに美しくスンナリ荷物が収納できることに驚きました。

イタリア人とドイツ人の気質の違いを発見、そういえば街中もドイツ圏は大体どの街もゴミひとつなくて美しいのに、イタリアはゴミだらけ(定宿のホテルマンも肩を竦めて謝るレベルw)で、イタリアがやっぱり「ヘタリアだなー」と思うと可愛くなっちゃいます(笑)
ローマからウィーンに移動して思ったんですが、

ウィーンって都会ですね!

ローマは遺跡と同居していることもあってか、あまり大きなビルや高層建物がなくて近代都市という感じがしないのですが、EUやら国連やらの施設が存在するウィーンには大きなビルもたくさんあって都会感を醸し出しています。

去年行ったプラハはこじんまりとした感じだったのでウィーンもなんとなくそんなイメージだったんですが、大きな間違いでしたw
なんかちょっとしたパリみたいなイメージです。パリとか行ったことないけど。

ローマは15度前後の気温で暖かかったですが、ウィーンは1〜3度前後と日本よりも寒いくらいで、雪もちらついたりと真冬の様相。


でもなぜかウィーンって、天気予報でも体感温度的にも

夕方からのほうが暖かくなっていました。

なんでだろう、わけわかめ。
ウィーンといえば、中世から近代まで約600年以上もヨーロッパの中心に君臨したハプスブルク家と、モーツァルトやベートーベン、ハイドンなど著名な作曲家を輩出した街と、キーワードの出て来やすい場所です。

街中に大きなオペラ座があり、夕方になると当日券販売もスタートするため日本よりかなり簡単かつ気楽にオペラやクラシックコンサートのほかバレエなどにも触れられるところが素敵なウィーン。

わたしの中では「オーストリア」というよりもハプスブルク家が支配した神聖ローマ帝国やその後のオーストリア=ハンガリー帝国の首都という印象が強かったのですが、それもそのはず、「オーストリア」としての国の歴史は浅く、そのほとんどがドイツ語圏、ゲルマン民族の居住権として今のドイツと重なっているからなんですね。

実際、イタリアの友人に「ウィーンへ行った」と話したら、時々vienna(ウィーン)とは言うもののほとんど「germany」と表現しており、不思議になって聞いてみると「あそこはドイツだ」と笑っていました。

確かにモーツァルトやベートーベンは何となく「ドイツらへんの人」と認識している方も多いですし、「オーストリア語」はなく公用語はドイツ語、悪名高きドイツの独裁者ヒトラーはオーストリア出身、など入り交ざっています。

15世紀から20世紀初頭まで、ドイツやチェコ、スロヴァキアなどほとんどハプスブルク家の支配下にあったため、この辺りは特に現在分かれている「国」という意識をあまり持たないのかもしれません。

島国の日本人にとって自国の歴史以外は全て「世界史」ですが、欧州の人々にとっては自国の歴史を学べば隣国の歴史も途中で重なってくるわけで、なかなか日本人には不思議なものです。
さて、ウィーン初日の夜は、そんなハプスブルク家の別荘地として豪奢の限りを尽くした世界遺産シェーンブルン宮殿でディナーをいただいたあと、室内楽の演奏を宮殿内オランジェリーで楽しむ予定です。
ウィーンに着いたばかりだと土地勘がなくて分かりづらいのと、疲れている中で若干ドレスアップしてのお出かけは面倒なので、みゅうの現地ツアー『ウィーン発
【プライベートツアー】 専用車送迎付き シェーンブルン宮殿コンサート鑑賞』を申し込みました。

わたし達は夕食を考えるのも面倒だったのでディナー付きにしましたが、ディナー自体はそんなに超絶美味しいものでもないので、夕食を別に楽しみたい方はコンサートのみにすると安く収まりそうです。

逆に、せっかくなら宮殿の雰囲気をトコトン味わいたい!と思う方はディナーもおススメ。ドレスコードは特になさそうでしたが、さすが欧州の方々、普段はカジュアルなパンツスタイルのイメージが強い欧州女性もワンピースを着ていたので、

何となく雰囲気に浸かりたい方はスカートなど少しいつもより綺麗なお洋服を持って行くほうが良いですよ♪


ちなみに、わたしも旅行の際はいつもジーンズにダウン、みたいなスポーティー装備なんですが、今回のシェーンブルン宮殿ディナー&コンサートの時だけはワンピースを着ました。

欧州では日本以上にTPOに合わせた服装をする習慣があるため、きちんとした場所にきちんとした格好で行けば、それだけできちんとした扱いをしてもらえるような気がします。
送迎ドライバーさんもとても親切な方で、シェーンブルン宮殿に着いたあとしっかり中まで案内してくれたうえに、チケットカウンターでの手続きまでしてくれました。

ウィーン含めドイツ語圏の方は基本的にイタリア人より英語も上手なので、コミュニケーションも取れて車内も楽しい時間に♪

お食事中の写真は、これまたそれほど堅苦しい席ではないものの何となくお行儀良くはなさそうだったし、何より他のお客さんもパシャパシャしていなかったので控えさせていただきました。
演奏会も写真撮影禁止だったので記録には残っていませんが、わたしの記憶にはしっかりと残っています。

最初に、司会者から挨拶があり、各国の言葉で「こんにちは」と言ってくれました。

わたし達がチケットを見せたスタッフの男性がその司会者だったのですが、チケットを見せるときに「どこから来たの?」と聞かれて「日本から」と答えたせいか、ドイツ語、英語の次に突然日本語で「こんにちは」が入ってビックリ。

いつも同じ順番だとしたら、よっぽど日本人が多いってことだと思うんだけど、たまたまなのかわたし達が行ったときはアジア系は韓国人の方が多く、日本人はほとんどお見かけしませんでした。

コンサートは休憩を挟んでたっぷり1時間半ほど。最初にモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークが始まった瞬間、思わずモーツァルトが長く暮らしたウィーン、さらには子供の頃マリー・テレジアの前で演奏を披露したシェーンブルン宮殿で、彼の作った曲を生で聴けるなんて!とそのあまりの幸福感に涙が出ました。

ウィーンでクラシック音楽を楽しむ、というのはわたしと同じくらいピアノを弾くクラシック音楽好きの母にとっても憧れの一つで、母娘ともに、出来ればお互い一緒に耳を傾けたいと考えていたから、それが今回見事に実現したことに対しても感動です!
コンサートは20時半からスタートし、22時過ぎに終わりました。

朝3時半に起きてからの行動なのでさすがに眠かったですが、送迎付きのありがたさで安心してホテルに戻ることができました〜♪

★3日目 まとめ
・ローマ→フランクルト→13時ウィーン着
(飛行機移動)
・ウィーン空港→直通特急(16€)→ウィーン市内→地下鉄でシュテファン聖堂あたりまで移動→ホテルチェックイン
(ホテルにはフロントがなく、到着後に電話んしたらおじさんが近所の靴屋まで迎えに来てくれましたwどんなシステムやねん)
・17時45分 お迎え専用車でシェーンブルン宮殿へ
・18時半 ディナースタート
(ドリンクだけ別料金)
【メニュー】ウィーン名物コンソメスープ(なんか浮いてた)
牛肉ステーキ(それなりに美味かった)
アップルパイみたいなやつ(デカ過ぎた)
※コースは日程や季節によって違うかもしれません。あと、あんまり美味しくなさそうな書き方してますけど、まぁ別に不味くもないです笑笑
・20時半 コンサート開演
演目はモーツァルト、ベートーベン、そしてウィーンといえばこの曲!ラデツキー行進曲&美しく青きドナウのほか、テノール歌手とソプラノ歌手によるオペラ、男女ペアのバレエなど見どころ満載!
・22時半 お迎えの専用車に乗りホテルへ


火星人ペガサスの日常

読書と旅行と愛犬&ウサをこよなく愛する一般人。 こっそりタロット占い師をやっています。

1コメント

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  • みーみとゆーゆ

    2024.08.07 08:18

    初めまして。フランスに昨年行き、次の渡航先で悩んでいるのですがイタリア、ドイツ、オーストリア、どこがおすすめでしょうか?食事や絶景など。7泊を予定しています。フランスに行った際はパリと南仏共にとても良かったです!今回記事拝見し悩んでます、、!