【第99回全国高校野球選手権】いよいよ22日、準決勝
準々決勝の対戦は天理ー明豊以外、予想通りの結果となった。まぁ天理に関しては明豊のほうが本来格下なので勝って当然なのかもしれないけど、とにかく最近は「強くない」イメージしかなかったもんで、トンデモ予想をしてしまったのだが。
仙台育英と広陵は、やはり仙台育英の守備陣がかなり疲れている様子で、9回表にはさすがのエース長谷川も限界を迎えていたんじゃないかな。それでも諦めない9回裏の反撃と前日の大阪桐蔭ー仙台育英の試合を生で見ていたことから感想としては、
「広陵、大丈夫なのかな?」
と優勝が不安視される結果になったとわたしは個人的に思った。
なぜなら大阪桐蔭の三番手二年生ピッチャー相手に0点で抑えられていた仙台育英の打線が、広陵の控投手相手にはヒットを連発していたということ(それもかなり疲れているはずなのに)、長谷川の疲労が少なければ先発していて最初の6点が入らなかったかもしれなかった(長谷川に代わってからの打点は4得点で実は仙台育英と同点だった)からだ。長谷川の投球にはかなりクセがあるので中村も打ちづらい。
この点は明日、東海大菅生との準決勝を控えている花咲の網脇も同じような系統の投手で、だから盛岡大付の打線がまったく伸びなかったのではないだろうか。そう考えると広陵が天理に勝って決勝に出ても、疲労の残る広陵が花咲または菅生の投手相手に果たしてどこまで打点を伸ばせるか、また広陵の守備がどこまで相手打線を抑えられるか、微妙なところである。
それにしても、大阪桐蔭ー仙台育英戦の波紋は大きく、特に正捕手の行為を非難する書き込みがSNS上で目立っている。リアルタイムで試合を観戦していたわたしのイメージでは、選手の「蹴り」はそれほど目立つものでもなく、それ以上に2アウトから大阪桐蔭がアウトになった審判の判断に疑問を覚える。
とはいえ、実際に野球を長くやっていたうちの主人の見解では「1塁に走る時あんな『蹴り』は自然には絶対出ない」そうだし、蹴られた桐蔭のファーストは車椅子で甲子園を後にしたそうなのでわざとやったのではないかと非難されるのも仕方がないのかもしれない。
ただ、ほかの選手のメンタルも含めて、高校野球の場合、特に試合中の行為は生徒よりも監督に責任があるとわたしは思うので、生徒本人を個人的にSNSなどで責めるのはお門違いなのではないかと、あまりに酷い書き込みを見ると思ってしまう。
高校生だから、広陵に負けたのだから、大目に見ろというのは違うけど、素人のネット閲覧者が生徒個人を必要以上に責める風潮はおかしい。ネットは匿名だからコメントに書く側の人間は、そのコメントを読んだほかの人間や選手本人がいったいどんな気分になるのか想像をしづらいのだろうが、この件だけでなく最近のネットマナーはあまりにも低くて、想像力の無さすぎる書き込みが多いので民度が低いなぁと思う。
さてさて、批判はこの程度にして、とにもかくにも仙台育英は頑張った。エースを温存していた大阪桐蔭と広陵戦を見たかったけれど、大阪桐蔭は2年生が非常に活躍していたので来年もまた楽しみである。
明日、22日はいよいよ準決勝。準々決勝は守備陣の疲れや荒さの目立つ大味な試合が多かったが、今残っている4校の中で二戦目の関東同士の対決が守備も見ものなのではないか。
第1試合
天理ー広陵
伝統校同士の戦いだが今年はやはり広陵に勢いがあるし、希望としては中京大中京、秀岳館、聖光学院、そして大阪桐蔭をやぶった仙台育英、と激戦を勝ち抜いてきた広陵に勝って決勝に出てもらいたいところだ。
仙台育英戦で感じたように、広陵には守備の面で不安が少し残るが、天理打線に捕まらないようにさえすれば天理もけして守備が完璧なチームではないので勝機は多々あると思われる。
ということで予想は、
広陵の勝利だ。
第2試合
東海大菅生ー花咲徳栄
東海大菅生は強豪校の集う西東京大会を勝ち抜いてきたが、甲子園ではそれほどの強豪校と戦っていないため実力のほどが分かりにくい。一方の花咲徳栄は盛岡大付との試合で見せた守備と打線のバランスの良さが強みだ。東海大菅生も守備、打線ともにバランスの良いチームなので楽しい試合が観れるような気がする。
埼玉県夏の甲子園初優勝を狙って花咲徳栄に勝って欲しいところだが、余力という面では東海大菅生に分がある。勝利予想のとても難しい組み合わせ。
予想は東海大菅生の勝利
としておこう。
0コメント