【第99回全国高校野球選手権】いよいよ明日準々決勝

昨夜予想した試合結果、第1試合の済美と盛岡大付はお互いの打ち合いで興奮した。前橋育英と花咲徳栄は初回から花咲徳栄が得点をたたき出して、それからもずっと花咲ペースの試合内容だったため7回くらいからもう見なくても良いかなとチャンネルを変えたが、広陵と聖光学院は思いの外聖光学院が強くて最後まで見てしまった。ラスト、広陵高校の中村君はやっぱり決めてきたな、と思ったが、

このあとの試合を考えると広陵高校はやっぱりクジ運が悪い、大阪桐蔭と対決だもんなぁ…

とたぶん、試合を見ていたほとんどの人が感じたと思う。

そして第3試合、仙台育英も弱くはないけれど対戦相手は春夏連覇を狙う優勝候補本命校の大阪桐蔭。これは仙台育英負けたな、と最初から想定しながら流し見。途中、出先でネット情報を調べたらやはり大阪桐蔭が1点先制。帰宅して9回、大阪桐蔭の2年生ピッチャーがコントロール良すぎてスゲェってなったり、とにかく大阪桐蔭は余裕が感じられて、体力の温存が上手なんだなと感心していた。
仙台育英が勝って、盛岡大付も勝って、決勝までお互い頑張って進んで、どちらが勝っても東北勢初の優勝旗!なんていう歴史的な決戦を見たい気持ちもあったが、仙台育英の打線で優勝を望むのはたぶん難しい。

一方の大阪桐蔭も今年は打てないけれど2年生の多い布陣でピッチャーも3番手の2年生が9回までコントロール良く投げているからエース温存できてやっぱり優勝の可能性は高いよな、と見ている方もある意味安定感のある試合だった。

9回、仙台育英の攻撃は2アウト走者なし。このまま終わるかと思いきや、ヒットで出塁、しかしまだ2アウト1塁…というところでまさかの1塁から2塁へ盗塁。大阪桐蔭戦では盗塁を一度アウトにされているのに、こんな9回2アウトのタイミングで盗塁するとはさすが高校野球、とビックリした。絶対アウトになってはいけないタイミングでの盗塁は、おそらく大阪桐蔭を相手に『負けて当たり前』と考えているからこそ出来た冒険なのではないだろうか。
しかしこの盗塁が大阪桐蔭の2年生ピッチャーを少し崩す。2アウトからヒットが連発し、アレヨアレヨと言う間に満塁のピンチ。それでも2アウト、歴戦の王者である大阪桐蔭にとっては驚くような試合でもないのだろう、ピッチャーは落ち着いて投球し、仙台育英のバットが絡めたボールは内野を抜けたものの外野に捕られてファーストへ送球。満塁の状態でセカンド方向に流れた球をあえてファーストへ送球したのは、セカンドよりファーストのほうがアウトを取りやすいと判断したからだろうか。ファーストはしっかり球をキャッチ、ヘッドスライディングで1塁に飛び込んだ仙台育英の選手にタッチしてアウト!

打線が爆発せず苦戦したようにも見えたが、3番手ピッチャーで仙台育英を0点に抑え切るとはさすが大阪桐蔭、

と誰もが思ったその瞬間。

仙台育英のファーストに走った選手も負けを確信して涙を浮かべていた。大阪桐蔭のエースは勝利の挨拶をする準備を始めた。明日からスタートする準々決勝以降で投げるために力を温存できた大阪桐蔭、これは広陵との試合が楽しみだと思ったのに。

1塁セーフ、1塁セーフ。


まさかのジャッジ。
大阪桐蔭のファーストがベースを踏んでいなかったため1塁はセーフとなった。

こんな試合、見たことないぞ。

結局、そのミスが勝機を奪い去ったか、次の打者に2点打を打たれて大阪桐蔭、まさかのサヨナラ負け。

今年の大阪桐蔭は、確かに打線があまり良くなくて優勝は厳しいかな、とも思っていたけれど、まさか仙台育英にサヨナラ負け、しかもこんな負け方をするとは考えてもいなかった。

そりゃあ、楽天の試合も中断するわ、というほど奇跡としかいえない試合展開だった。仙台育英を応援している人も99パーセントは諦めていたと思う。諦めないことの大切さを教えてくれた、という意味でも非常に良い試合だった。

仙台育英が勝ったのは田舎が仙台の人間として嬉しい、しかし体力温存していた大阪桐蔭と違って仙台育英は今日の大阪桐蔭戦でかなり投手が疲弊しているはずだ。しかも大阪桐蔭と違ってエース以外の投手がイマイチな仙台育英、そして打てない仙台育英。

明日は、同じように強豪を打ち破ってきて疲弊している広陵高校との試合だが、広陵高校には打てるバッターが多い。そんな中でエースを温存するのも難しいし、しかしエースは疲弊しきっているし、仙台育英がベスト4に進出するのは非常に厳しいといえるだろう。

他の高校から見たら大阪桐蔭をやぶった仙台育英の存在は非常に大きいだろう。本来なら決勝までにぶつかっていくはずだった強豪をやっつけてくれて、春夏連覇も阻止したのだから。

今日の試合を観戦してみて、明日以降の準々決勝組合せカードが判明したところで、改めて試合結果を予想していこう。

準々決勝 

第1試合…三本松(香川)ー東海大菅生(東東京)

西東京代表の二松学舎をやぶった三本松は公立校。「東京キラー」とネット上では言われているが、前回の青森山田戦でエースを温存している東海大菅生は打てるし守れてミスの少ないチーム。派手さはないが確実な試合をしてくるし、

同じ東京の二松学舎よりは数段格上のようなので三本松が勝てる要素は少ないと思われる。


個人的には近畿勢がまさかの天理のみとなってしまったいま、三本松に勝ってほしいが甲子園のマモノはどちらに微笑むのか。楽しみな試合ではある。

第2試合…

天理(奈良)ー明豊(大分)

ともに二回戦からの参加校、打線が爆発気味の明豊に対して天理は攻守バランスの良いプレイを行うが圧倒的な力の差はない。神戸国際大付には苦戦していたようにも見える天理、投手の出来がイマイチであれば明豊の打線に捉えられる危険性が大いにある。

大阪桐蔭がまさかの敗退を喫した今、近畿勢最後の望みが天理となっている。天理以外の高校はなんと、どの高校も甲子園優勝未経験校ということで、挑戦者が勝利するか伝統ある優勝経験校が経験の差で勝つか、こちらも見ものである。

個人的に近畿勢の天理には勝って欲しいが、仙台育英や大阪桐蔭、東海大菅生などに比べると天理は守備が甘いので、

明豊が勝つような気もする。


第3試合…

仙台育英(宮城)ー広陵(広島)

今日三回戦を勝ち抜いて、休みなしで戦うことになる、今大会屈指の激戦ヘロヘロカードの対決。正直言って、どちらの高校もくじ運悪くてかわいそう。

くじ運悪い中で初戦から頑張ってきた広陵と、ラスボス感漂う大阪桐蔭に逆転サヨナラ勝ちを収めるという奇跡を起こした仙台育英、どちらも投手がたぶんグロッキー状態である。特に仙台育英は、大阪桐蔭戦後の監督インタビューを見ていても「明日のことはなんにも考えられません」と言っていたし、王者に勝てると想定していなかったんじゃないかという感じなので、広陵の打線の前に砕けると思われる。

ここは仙台育英に勝って欲しいものだが、仙台育英は打てないので広陵の守りがよっぽどグダグダでない限り、勝てる要素がない。逆に広陵は、大阪桐蔭ではなく仙台育英が勝ち進んできたことがラッキーに繋がるのではないか。

大阪桐蔭ならエースを温存しても仙台育英は0点に抑えられるレベル、となると広陵の守りを育英打線が打破するのは難しそうだ。逆に大阪桐蔭に対して1点しか許さなかった仙台育英も、本来なら守りが非常に硬く広陵の猛打線にも対応できそうだが、仙台育英の投手はエース一人、エースは大阪桐蔭打線を1点に抑えているためかなり神経を使っている。このうえ広陵の3番打者を封じるような球を投げられるとは思えないし、もし投げ勝っても仙台育英には準決勝以降、やはりピッチャー不足が仇になるだろう。

そう考えると優勝候補の大阪桐蔭をここで打ち破ったことは、やはり他の高校からめちゃくちゃ有り難がられるのではないか。好守備の大阪桐蔭や仙台育英と大きな打撃力を持つ広陵との一戦はとても面白そうだが、願わくば仙台育英が疲弊していない時にぶつかって欲しかった。

このカードで仙台育英が勝てる要素はほとんどない、あるとすれば打線の復活くらいか。
広陵の守りの薄いところを攻めていけたら良いのだが。広陵に得点を出させないか、あるいは仙台育英がバンバン打てるなんてことがあれば勝ちもみえてくる。

希望としては仙台育英の勝利、予想としては広陵の勝利、

と考えている。

第4試合…

花咲徳栄(埼玉)ー盛岡大付(青森)

エース温存の前橋育英をさんざん翻弄して大量得点で勝った花咲徳栄。埼玉は未だ県として夏の甲子園は未優勝、一方の盛岡大付もやはり春夏通して甲子園未優勝、特に盛岡大付には東北勢初の優勝、というプレッシャーものしかかっている。
盛岡大付は18日の三回戦で満塁ホームランを打ち、同じくホームランを出した済美と好打撃戦を見せてくれた。ロースコアの守備戦となった18日の最終試合、大阪桐蔭対仙台育英と良い意味で対照的な試合運びとなったが、花咲徳栄は守れるし打てる東海大菅生に近い戦い方の学校。花咲徳栄の前に、前橋育英は2点しか取れなかったが盛岡大付の打線は花咲の守備をどう攻略するか。

希望としては東北勢を応援したいので盛岡大付の勝利を願うが、予想は花咲徳栄の勝利。


順当に進んだ場合ベスト4進出の予想は、

東海大菅生、花咲徳栄、広陵、明豊

だが、希望はまったくの真逆で(笑)

三本松、盛岡大付、仙台育英、天理

である。

 はてさて、予想が外れてくれたほうが良いのだがどうなることやら。

東海大菅生と花咲徳栄がともにベスト4に進むのであれば準決勝は再度くじを引いて、東海大菅生と花咲徳栄が準決勝であたれば面白い。決勝が関東同士になるとイマイチ気分盛り上がらないしなぁ。東海大菅生のくじ運の良さからいってありそうなパターンは、準決勝で東海大菅生と明豊、みたいなやつね。
そうなると決勝が関東対決になる予感しかしない。

やっぱ二回戦から参加校ってメリットしかないし、初戦から戦っている学校はハンデあり過ぎて不公平な気がするからこの戦い方やめて欲しいなぁ。

火星人ペガサスの日常

読書と旅行と愛犬&ウサをこよなく愛する一般人。 こっそりタロット占い師をやっています。

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