2017.4.6 猫との出会い

 祖母の入院、「膵臓がん」というショッキングな結果を聞いて母と泣きあかしましたが、泣いてばかりでもどうしようもないし、寂しくなってしまった祖父も心配なのでお見舞いへ行くことに。
 
祖母の様子や詳しい病状、診断結果や今後の治療、見通しなど書きたいことはたくさんありますが、今はまだ冷静に記せないような気がするし、刻々と変わっていくものもあるので、落ち着いてからまとめたいと思います。
 
取り急ぎ、医師からの説明は祖母も同席して受け、病名告知は受けた形になりましたが、余命などの話はなく、逆に緩和ケアを受けて今現在の体調の悪さはコントロールしていけると言われて、祖母は少し明るくなったようにみえました。
 
やっぱり、病名がハッキリしない体調の悪さは本人もモヤモヤして精神的に良くなかったんでしょうね。
 
祖母自身、年齢のこともあるので病名告知を受けても「まだまだ長生きしたい」と積極的な治療を受ける気はありませんでした。
 
それよりも、今あるしんどさ、辛さを少しでも緩和して欲しいというのが願いだったので、希望通りの答えが見つかってホッとしたのかもしれません。
 
医師との話が終わった後は冗談も口にするようになり、そこでサプライズな提案がありました。
 
祖父母は猫を飼っていたのですが、かなり長生きしたその猫が昨年亡くなったんですよね。
 
その猫がいなくなってから、祖父母ともども気落ちして、どうしても寂しくてもう一度飼いたいね、と言っていたのですが、まだ元気だった祖父母は今年も国内外各地に旅行する予定を立てていたため、留守番は可哀想だし、自分達がどうなるか分からないから今飼うのはダメかな、も諦めモードだったんですね。
 
でも、今回の入院で予定していた旅行を2回分キャンセルし、さらに祖父がこれから一人になってしまうことを考えた祖母は「猫、なんか飼ったら?」と口にしました。
 
ちょうど、娘二人と孫一人、手もあって賑やかな状態なので飼うなら今がタイミングなんじゃない?とみんなも祖父にすすめ、祖父もかなり乗り気になっていたのでお見舞いのあと、早速ペットショップへ行ってきました。
 
時間と環境が許せば、猫は里親探しでいくらでも見つかるのでそうしたいとこなのですが、高齢の祖父ではそのようなシステムを利用することも難しいし、ペットショップのほうが良いかもね…と見に行った結果。
 
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わたしが一目惚れした猫に決定しました!
 
祖母はつい最近まで本当に元気で、4月には祖父と韓国へ旅行をする予定だったそうです。
 
背後の旅行準備中のスーツケースがなんとも悲しいけれど…
 
猫は可愛い。
可愛すぎる!!
 
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マンチカン、という種類の猫で、すでに9ヶ月目を迎えた大きめの仔猫(なのか!?笑)です。
 
祖父との二人(?)暮らしがメインとなるため、手がかかる仔猫よりも成長している猫のほうが良いよなー、と思っていたんですが、ピンポイントでスゴイ理想の仔に出会えて嬉しかったですね〜♪
 
ペットショップのお姉さんによく慣れていて、人を怖がらないし抱き癖もつけてくれているので安心して仲良くできそうです。
 
さっそく祖母に伝えると、祖母も「可愛い〜」と大興奮。これで、小康状態を取り戻し、自宅に帰るという気力も湧いてくれたら良いな、と思います。
 
猫の名前は、祖母の鶴の一声で初代猫と同じになりました。初代はとても長生きしたし、祖父母孝行の賢い良い猫だったので、下手に新しい名前を考えるより二代目襲名の方が縁起も良さそうだな、とみんな大賛成でした。
 
もともとの猫の性格もあるのかもしれませんが、家に帰ってさっそく先代猫の使っていたトイレグッズや爪とぎを用意しながらしばらく構わずに小さめのお部屋で放置していたところ、
不思議なほど早く馴染んで、2時間くらいしてわたしが帰る頃にはみんなの側で丸くなったりお腹を出してコロンとしたり、とリラックスムード満開。
 
ペットショップにいた期間も長いのに、初めてやってきたお家でこんなに早く慣れる猫も珍しいね、と猫飼いの母・叔母も驚き。
 
わたしは、あまりにも自然に、まるで昔からそこにいたかのような顔で落ち着いている猫を見て、初代の名前をつけたからなのかな、なんてふと感じました。
 
なんか、初代猫が見守ってくれているような気がするんです。
 
祖父にこれから先なにかあっても、母や叔母、あるいはうちでも犬さえよければ(笑)引き取ることができるので、この二代目猫には88歳の祖父よりも元気に逞しく長生きし、祖父、そして闘病中の祖母の支えになってほしいと願っています。
 
初代猫と同じようにハンサムな二代目君、でも柄のせいでちょっと前髪があるような、面白い風貌にもなっています。
 
初代猫ちゃんと違って足の短い二代目君は「マンチカン」という種類。種類とか血統なんてこだわりはないから、とにかく丈夫で長生きしそうな子を選んだのですが、改めて初代猫ちゃんの写真を見るとンマー足の長いこと(笑)
お目目もくりくりでハンサムでした。
尻尾の先っちょだけ白かった。
 
近所のおじさんが庭に子猫が生まれてたー、なんて言ってきたから、祖父とわたしで見に行ったんですよね。
 
今でも鮮明に思い出せる。
車のトランクにダンボール詰めされた子猫4匹(というとすごく乱暴に聞こえるけど、ご近所なんで(笑))の中で、パッと先の白い尻尾が見えたから迷わず「この子にしよう!」と決めたのでした。
 
思いっきり和猫なのに、西洋貴族みたいな名前をつけてしまったんだけど、出会いから20年経った今も幸せな記憶の中で生きています。
 
これから先も、どうか初代猫が祖父母と、そして二代目猫を守ってくれますように。
 
よろしくね。

火星人ペガサスの日常

読書と旅行と愛犬&ウサをこよなく愛する一般人。 こっそりタロット占い師をやっています。

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