2017.4.7 祖母、緩和ケア病棟へ
一昨日(4/6)に祖父、叔母、母へ病院より連絡があった。予約していた緩和ケア病棟入院が可能となったとのこと。
3/31に食欲低下、倦怠感などで入院して1週間。
検査結果の報告が4/4だったことを考えると非常にスピーディーな展開だ。
4/4の検査結果報告の段階で祖母に告知をしたうえで、緩和ケア病棟に入るか自宅療養するか意思確認があり、祖母自身が緩和ケア病棟を希望していた。
緩和ケア病棟とはつまり、がんで余命の短い人が積極的治療をせずゆったりと過ごす「ホスピス」である。
緩和ケア病棟はだいたいどの地域、どの病院でも満床と聞いており、実際祖母が入院した病院でもやはり無料の二人部屋、有料の個室ともに空きがなかった。
まずは入院が必要かどうか緩和ケア内科での診察を受けてから手続きを行うと言われたが、その診察さえも3ヶ月待ちの状況と聞き、緩和ケアの厳しい現状を目の当たりにした。
ただ、緩和ケア病棟への入院は予約順ではなく優先度の高さで選ばれるそうで、その結果、当初聞いていたよりも祖母はかなり早く入院出来ることになったのだろう。
優先度には病状のほか、家族関係なども考慮される。祖母の場合は同居の家族が高齢の夫(祖父)のみである点がかなり影響しているのではないだろうか。
また、緩和ケア病棟での看護は充実しているとはいえ、全てを病院に任せっきりにされることも厭うため、可能な限り毎日見舞いに来れる家族がいるか、病院から緊急連絡を入れたときにすぐに対応できるか、などいくつか質問を受けた。
すぐに緩和ケア病棟へ移動できた理由はほかにもあって、まず今回入院した市立病院は、たまたま以前にも舌がんの治療で入院していたから利用したのだが、たまたま緩和ケア病棟も併設されていたので院内転科で受け入れが早かった点や、個室利用も希望していた点が挙げられる。
最近の総合病院は緩和ケア病棟がほぼ必ずといえるほど併設されてはいるが、それでも一部まだ充実していない病院もあり、そのような病院から緩和ケア病棟へ行くには転院が必要となるため受け入れに時間がかかったり、一時的に退院しなければならないこともあるそうだ。
個室利用希望に関しては、今の緩和ケア病棟を予約する際に2人部屋だと無料だがいつ空くか分からないので個室も予約しておいたほうが良いと医師・看護師からアドバイスを受けたのだった。
個室は1日1万円かかるが、まず個室が空いたらそちらに入り、2人部屋が空けば移動するということも可能なので、とにかく緩和ケア病棟へ出来るだけ早く入りたいと希望する祖母のためにも安全策をとった。
実際、空きが出たのは個室だったので予約しておいて良かったね、と祖母共々家族全員ホッとしたのだが、一方でわたしは「やっぱり老後の資金って大切だな」と実感させられた。
祖父母の場合は、共働きかつ祖父が大手企業のサラリーマンで年金が多く、定年後も10年近く働いていたこともあり恐らくそれなりに貯蓄があるのだと思う。
年に1〜2回は海外旅行も行っていたし、今年も祖母の入院さえなければ3回ほど海外旅行の予定を立てていたから、お金持ちでなくともある程度裕福な老後で、だから個室を勧められたときにもすぐに決断できたが、1日1万円は誰でも出せる金額ではない。
緩和ケア病棟の広い個室に移動した祖母は、少し疲れているが穏やかで安心している様子だった。
消化力が衰えて固形食が摂れないため流動食になり、点滴は外れていた。どうやら漏れが発生してしまったらしい。内出血で腫れた腕は痛々しいが、身体の痛みがないのは幸いである。
緩和ケア病棟にはペットも入室できるそうなので、祖母が元気なうちに猫を連れてくるかとも考えたが、出来れば外泊できる体力を取り戻して帰宅して欲しいと願っている。
楽に、苦しまずに、小康状態にまでもっていけたら良いんだけど。
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